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クロス張替え・壁紙リフォームにありがちな10種類の失敗事例

もっとも身近なリフォーム?

キッチン、トイレ、お風呂、外壁・・・色々なリフォームがありますが、壁紙(クロス)の張り替えはもっとも身近なリフォームだと言えます。

インターネットでは壁紙張り替え用のDIYセットも多く販売されていますし、自分で塗る珪藻土なども人気があります。

ともすれば「簡単そう」というイメージを持ってしまうクロス張り替えや壁のリフォームですが、現実には失敗リスクも高い場所ですし、材料や職人の質は直接に経年劣化の速度に影響します。

何より、リフォーム自体にかかる費用も決して安くありませんので、十分な知識をもっておきたいところです。

壁紙の張り替え・壁リフォームに失敗しないためのポイントを事例を交えて紹介したいと思います。

サンプルと出来上がりの差に愕然

クロスの張り替えですが、希望のクロスがあり自分で選んだのですが、5センチ四方の見本と出来上がりの印象が違い、奇抜な仕上がりになってしまいました。(30代女性)

小さなサンプルで見る印象と実際に壁全体に張った印象は、ほぼ100%違います。

何千種類もの壁紙と施工事例を見慣れたプロであれば別ですが、普通の人がサンプルから実際の出来上がりイメージを正確に予想するのは、かなり困難です。

特に一般的な色柄ではない場合、必ず大きなサンプルでの確認が必要です。

多くのサンプルブックでは5㎝x5㎝の小さなサンプルしか見られないので、サンプルブックを見て良さそうなものがあれば、大きめのサンプルを取り寄せてもらいましょう。

柄モノに飽きた、似合わなくなった

寝室、リビング、子供部屋の壁紙の張り替えをしたのですが、寝室は模様のあるものにしてしまったので数年で飽き、もう少しシンプルなものにしておけばよかったと思いました。子供部屋は当時はまだ小さかったため、わりと子供っぽいものにしてしまったのですが現在は大きくなり似合わなくなってきたのでもう少し先を考えて選べばよかったと思います。(20代女性)

一般的に壁紙を張り替えるタイミングは、5年~10年程度と言われています。

ところが趣味や好みは年月で変化します。リフォーム時は「これしかない」と思ったものでも、5年後、10年後に同じ気持ちかどうかは分からないのです。

特に子ども部屋の場合、子どもの成長に合わせて、インテリアが変わるのはむしろ当然です。

だからといって、ただ無難さだけを重視するのも、面白くありませんよね。

せっかくの自分の家なのですから、自分好みのインテリアにするべきです。こだわりを捨てる必要はないのです。

「無難にこだわる」方法のひとつとして、壁紙の一面だけを好きな色、好きな柄にするという方法があります。

一面だけであれば、張り替えの費用も手間も、4分の1程度ですし、家具の移動などもそれほど必要ありません。

さらに全面だと強すぎる柄や色であっても、一面だけであればアクセントとして、インテリアと調和しやすいのです。

一面だけであれば、むしろ家具や家電と同じように、その時のライフスタイルや好みに合わせて壁紙を張り替えても楽しいですよ。

真っ白すぎて眩しい壁紙

母の勧めで壁紙を真っ白に張り替えることになりました。自分は真っ白は嫌だと思っていたのですが、母の強い希望で真っ白に張り替えてみたら、やっぱり嫌でした。何が嫌って、まず眩しいのです。全然落ち着きません。それに真っ白はすぐに汚れが目立ちます。総額40万円したので、大きな後悔ですね。次のリフォームまで何年もあります。(40代男性)

「白」はどんなインテリアにも合いやすく、無難な色と思われがちです。清潔なイメージもあるので、とりあえず「白」という方は多いのではないでしょうか。

ところが、本当に「真っ白」にしてしまうと、壁紙だけが光って、浮いた感じになってしまいます。

また完全な「真っ白」は自然界に存在しない色なので、人工的で落ち着かない雰囲気になります。

そのため、ほとんどの壁紙にはうっすらと色や模様が入っていたりエンボス加工が施されています。

「真っ白」で失敗する場合、ほとんどはカタログだけで選んでしまっています。

実際のサンプルを壁に当ててみれば、その違いは一目瞭然で「白!」と違和感を感じるはずです。

壁紙の張り替えとはいっても、何部屋も張り替えるとかなり費用もかかります。

かならず実物のサンプルで確認するようにしましょう。

枠や柱の汚れが悪目立ち

壁紙には問題ありませんでしたが、柱などはそのままだったので柱の古っぽさが目立ってしまい、どうせなら塗りなおしてから壁紙を貼ればよかったなと感じました。(30代男性)

壁紙を張り換えたら、柱や木枠の塗り直しもしたくなるケースはとても多いです。

古いモノ同士では目立たない汚れや痛みも、新しいモノが隣にあると気になってしまうんですよね。

ただし、工程としては木枠の塗装のほうが、壁紙よりも先になります。

つまり場合によっては、一度張った壁紙を剥がして、張り直す必要があるのです。

そうなれば、材料費、作業費ともに、二重に発生してしまいます。

特に築15~20年以上経過しているような場合、木枠部分もかなり痛んでいるはずなので、柱や木枠はそのままで大丈夫かどうか、しっかり決めてから壁紙の張り替えを依頼しましょう。

ホコリが付着しやすいクロス

まず一番失敗したと思ったのが壁紙です、かなりザラザラの凹凸があるタイプを選んだのですがホコリがたまりやすいのか、よく壁にホコリがついていてはたきで落とすとホコリが舞ってしまうのです。掃除機でダイレクトに吸っていたら壁紙に傷ができて、軽く変色してきました、タバコなどは吸わないのに薄く黄ばんだようになってしまったのでツルツルした素材にすればよかったと思いました。(30代女性)

環境にもよりますが、ビニールクロスにホコリが付着して、モヤッとしたくすみができてしまうことがあります。

一般的な対処方法としては、掃除機での吸引ですが、掃除機が汚れを押し潰して、黒ずみや黄ばみが出来てしまうこともあります。

また、クロスの柄によっては、掃除の時に柄を潰してしまうこともあるので、その点にも注意が必要ですね。

きれい好きの人は、表面に凸凹の少ないツルツルしたクロスを選ぶのもひとつの方法です。

近年は、表面にコーティング加工がされた汚れのつきにくい壁紙が各社から出ていますので、少し予算を増やしてコーティングつきのクロスを選んでも良いですね。

機能性クロスの盲点

いまはクロスもいろいろと機能性の高いクロスなどがあるので私も今回初めて機能性クロスを使ってみることにしました。
機能としては、調湿機能があるクロスでしたが、貼ってすぐは綺麗でしたが時々クロスにしわがよったり、戻ったりするので施工業者さんに聞いてみると調湿機能があるクロスはその名の通り、クロス自体が湿気を吸ったり吐いたりするのでその時に多少ですがクロスにしわが入ったりすると説明されました。
施工する際に聞いていなかったので驚きましたが、逆に言えばちゃんと機能しているんだなとは思いました。
ただ、夏や梅雨の時期は天井のクロスが緩んでしわが目立つので気になる方にはお勧めできないかもしれません。
機能があるクロスもいいようですが、デメリットもきちんと把握して張り替えないと後悔すると実感しました。(40代女性)

クロスと一口に言っても、今は色々な機能性クロスがあります。

消臭抗菌・・・空気中のニオイや菌を減らす機能
汚れ防止・・・表面コートで汚れがつきにくい機能
ホルムアルデヒド消去・・・建物内のホルムアルデヒドを吸収する機能
高耐久性・・・表面加工により引っ掻いても破れにくい機能
調湿(吸湿・放湿)・・・空気中の湿気を吸収したり放出する機能
蓄光・・・照明の光を蓄え、電気を消した後でも、ぼんやり光る機能

ざっと並べるだけでも、このように色々な機能性クロスがあります。

一般的なビニールクロスと比べて、やや高価ですが、和紙製クロス、布製クロスに比べたら安いものがほとんどなので、気になるものがあれば、リフォーム会社に相談してみましょう。

ただし、製品により吸湿時の膨らみがあったり、テカりが気になったりと、通常のクロスと微妙な違いが出ることもあります。

値段や機能だけでなく「普通のクロスと比べて違う部分はないか」必ず確認してから採用するようにしたいですね。

ニオイによる隣近所とのトラブル

自宅全室の壁紙と床の張り替えを行いました。工事が始まると接着するのり?の臭いでかなりご近所に迷惑がかかりました。
左隣には祖母が住んでいましたが臭いのせいで頭が痛くなるとクレームがきました。
身内からのクレームだったのでそれほど大きな問題にはならずに済みましたが。(20代女性)

壁紙の張り替えの際、ニオイを完全になくすのは難しいとされています。

対処方法としては、こまめに換気を行うのが一般的です。

接着剤によって成分も異なるので、特に過敏症の場合、あらかじめリフォーム会社に相談したほうが無難です。

また、リフォームトラブルには、隣近所とのトラブルも多いのですが、クロス張り替えの場合、やはりニオイによるトラブルが起こる可能性があります。

特に広い面積を施工する場合、ニオイも強くなり、室内だけでなく、隣近所に流れる量も多くなります。

何部屋分も張り替えるような場合、あらかじめ隣近所への挨拶(もしくは手紙)と、施工予定日の連絡を行ったほうがよいでしょう。

業者とのイメージのズレ

施工業者と、お互いのセンスがまるで違うために、気付いたら全くイメージと違う出来上がりでした。
珪藻土での壁塗りは、味があるかんじにしたかったのに、左官さんが完璧主義だったために、一切の味のない、完璧なただの白壁にされたりと散々でした。(20代女性)

同じ言葉でも、人によって思い浮かべるイメージは全く違います。

そのため、広い範囲のリフォームで必ず必要になるのが雑誌の切り抜きや、カタログなどの「写真」です。

一番確実にイメージのズレをなくす方法は、そのリフォーム会社が実際に施工した「施工事例」を見せてもらい、その中からイメージに近いものを探すことです。

もし施工事例の中からイメージにぴったりのものがあれば、「これと同じ壁紙」と指定してしまえば、間違いようがないのです。

もし施工事例を見ても、あまりにピンと来るものがない場合、その業者とは美的感覚=センスが違う可能性があります。

センスが違う人同士では、うまく意思疎通を図るのは困難なので、あまりに違うようであれば、別の業者に依頼するのも1つの選択肢ですね。

DIYの成功失敗は腕次第

実家の父が、お金をかけたくないとプロに頼まず自分で壁紙を張替えましたが、数年経って今、周りからどんどんはがれてとても見苦しい感じになっています。後々のことを考えると少々金額がはっても、プロに頼むべきだと実感しました。(20代女性)

壁紙を自分で貼ってみて気付いたのですが、壁紙をつなげて貼るとき、模様同士がうまくつながりませんでした。(40代女性)

子供が中学生になるのを期に自分で子供部屋の模様替えをすることにしました。インターネットで、壁紙を売っているところを調べました。ネット通販でシロウトでも扱いやすそうな、のり付きで、そのまま貼れば良いという壁紙をかいました。
古い壁紙をまず、剥がさなくてはいけないのですが、困ったことに、ガッチリくっついていて、なかなかはがれません。鉄のヘラを使ってなんとかはがすのですが、少しはがすとすぐ破れ、ほんの少しずつしかはがせません。六畳の部屋をなんとか剥がし終わるまで10日かかりました。しかも、下地の石膏ボードをかなり傷つけてしまい、上から壁紙を貼っても、かなりデコボコが目立ちました。(30代男性)

「張るだけでしょ?」という安易な考えでDIYにチャレンジして失敗するケースも多いです。

大切なことは、DIYは料理と同じように「腕前」が人によって違うことです。

同じ材料で同じ料理を作っても、料理がうまい人が作る場合と、料理初心者が作る場合では、まったく違った味や見た目になりますよね。

DIYでの壁紙の張り替えも同じです。

・古い壁紙をきれいに剥がせるか?
・下地を平面にできるか?
・のりづけは均等にできるか?
・細かい部分をピッタリ合わせられるか?

簡単なようでも、壁紙の張り替えにはいくつものハードルがあります。

DIYで失敗した場合、保証などは何もないので、買った壁紙はそのまま余計な出費になってしまいます。

さらにDIYの場合、壁紙以外にも、いくつかの道具を用意しなければいけません。

・ジョイントローラー
・なでバケ
・竹ベラ
・不織布用のり
・のりを入れるバケツ
・のり用ローラー
・のり用のはけetc.

金額は高くありませんが、1回だけしか使わない場合もったいないですし、DIYに失敗し、業者に頼む場合も無駄な費用になってしまいます。

最後に「経年変化」の問題があります。

DIYで安くキレイに張れた場合でも、短い年数しかもたなければ、長い目でみると割高になってしまいます。

そう考えると、単に費用を安くするためのDIYであれば、あまりおすすめできません。

逆にDIYが向いている人もいます。壁紙以外にも、家具作りやペイントなど、DIY自体を楽しんだり、スキルを向上させたいのであれば、ぜひチャンレジするべきだと思います。うまくいけば最高ですし、仮に失敗してもよい経験になりますからね!

安易な業者選びは失敗のもの

なるべくやすく済ませようと値段を提示してお願いしまし依頼通りの値段で張り替えしてくれましたが、1ヶ月後また壁紙が剥がれてきてしまいました。ただ強力のりで貼っただけだったようです。結局更に別の業者にリフォーム依頼し、散財でした。(20代女性)

クロスを張り替える際、適当に業者を選び、見積もりを取得したのちすぐ作業を依頼した。5部屋+ダイニングキッチンすべての壁クロスだったが、相場感がなく、どこも同じようなものと思っていたので、100万円を超える費用を支払った。
後で知ったが、業者により費用は様々。この規模だと、数十万円の差があることがわかった。安ければよいというわけでもないが、綿密に検討すべきだった。(40代男性)

家を購入し15年経過したため、部屋のクロスは黄ばんで汚れが目立ってきました。思い切って全部の部屋のクロスの貼り替えをしようということになり、ネットで様々な業者を探した私。その中でも一番安く作業をしてくれる業者を見つけて、その業者に作業を依頼しました。
実際作業していただいてる時には問題を感じませんでしたが、作業していただき1か月程度経過しても、いつまでも接着部分の乾きが悪い状態。そのためクロスに寄れが出てきた場所やちょっとした衝撃で傷になった場所が出てきました。2年経過し最近のクロスの様子をよく見ると、つぎはぎの部分からクロスがあちこち剥がれてきて、見るも無残な状態に・・・安物買いの銭失いとはこのことだと思いました。(30代女性)

壁紙張り替えをプロに依頼したにもかかわらず、ひどい工事になってしまうことがあります。

もちろん問題の大部分は業者の質にあるのですが、依頼する側にも問題がないわけではありません。

壁紙張り替えリフォームに失敗してしまう、ほとんどの場合、費用の安さだけでリフォーム会社を決めているんです。

実際には、リフォームには「激安」は存在しないと言われています。

材料費、人件費などは一定の金額がかかるので、他の会社より大幅に安くしようとすれば、低品質の安い材料を使ったり、必要な工程をはぶくしかないのです。

もちろん高ければいいわけでもなく、必要以上に利益をのせている会社もあるので、特に大きな金額になる場合、極端に高いところ、極端に安いところは避けた方が無難です。

まずはリフォームの相場を知ることが大切

壁紙リフォームで失敗しないためには正しい業者を選ぶことが大切です。そのためには、壁紙リフォームの相場(適性価格)をチェックしておくことが必須です。

リフォーム相場を知るために活用したいのが、国内最大規模の第三者機関「リノコ」が提供する相場見積もりサービスです。

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そんな心配があると思いますが、多くの見積もりサイトと違い、リノコは匿名で相場チェックができて、業者から営業電話がかかってくることもないので安心です。

ぜひ一度、活用してみてくださいね。

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まとめ:当たり前のことを当たり前に

室内でもっとも大きな面積を占めるインテリアが壁です。

それだけに、壁のリフォームや壁紙の張り替えは部屋の雰囲気に大きく影響します。

ビニールクロスの場合、色柄によってあまり価格が変わらないこともあり、限られた予算内でも好きなデザインを選べる数少ないリフォームでもあります。

とても楽しいリフォームではありますが、どんなに素敵な壁紙も一カ所に破れや剥がれ、凸凹があるだけで、途端にみすぼらしいものになってしまいます。

今回紹介したように意外とトラブルも多く、トラブルへの対応も業者によって大きく異なるので、業者選びだけは慎重に行いたいですね。

「当たり前のことを当たり前にやる」のが難しいのは、どんなことでもそうですが、リフォームでも同じです。

期待通りのリフォームが出来ることを祈っています。

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