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お風呂・浴室リフォームにありがちな15種類の失敗事例

お風呂は日本人の心

お風呂のリフォームには夢がつまっています。

足を伸ばせるバスタブ、窓の外の景色が眺められる大きな窓・・・お風呂は体を清潔にする場所であるだけでなく、1日の生活の中で、最もリラックスできる場所かもしれません。

その一方で、お風呂を清潔に保つのは大変です。

以前見た主婦向けのアンケートで「掃除したくない場所」の第1位がお風呂でした。

床や浴槽にこびりついた水垢や、コーキング(パッキン)の黒カビなど、なかなか取れない汚れも多く、お風呂掃除は重労働です。

お風呂自体が清潔でなかったら、気持ちの問題としても、体が清潔になる気がしませんよね。

限られた予算で、夢と現実、リラックス性とメンテナンス性をどうやって両立していくか?

実例をもとに、多くの人が失敗しやすいポイントを15種類にまとめてみました。

追加工事の発生

お風呂がタイルで古いので、耐熱材を入れてユニットバスも入れ替えて全面的に工事をしました。お風呂の全面工事なので、お風呂の壁も壊すことになりました。洗面所につながる壁も壊したので、結局お風呂だけでなく洗面所もリフォームすることになりました。結局自分たちが考えていた予算よりもかなり高額になってしまい、痛い出費でした。(40代女性)

リフォームに追加工事はつきものです。特に水回りは、床下の木材が腐食しているようなケースも珍しくありません。

追加工事そのものは、どうしても必要なケースもあるのですが、突然費用が増えてしまうことになれば、いい気分ではありませんよね。

本来、リフォームの内容によって「起こりうる」追加工事は、リフォーム会社側でもある程度予測がつくはずなのです。

あらかじめ「どのような追加工事が必要になる可能性があるか」必ず確認しておきましょう。

カビやすくなった

お風呂のタイルを張り替えるリフォームをしました。きれいな白のタイルになったんですが、タイルとタイルのパッキンのところがカビやすくなったんです。素材も大事にすればよかったとかんじています。(20代女性)

お風呂場をリフォームしましたが、今までと使ってる素材や物が違い、カビや結露が凄く、お掃除をしても追いつきません。前のお風呂の時には一度もこのようなことがなかったので、かなり後悔しています。(30代女性)

水回りは常にカビの問題がつきまといます。

特に浴室は面積も広く、掃除が大変な場所なので、カビやすいとなると、毎日大きなストレスを感じてしまいます。

カビの発生をゼロにすることはできませんが、最新のシステムバスの多くは、カビ対策が施されていたりします。

タイルの場合、目地部分はどうしても水垢やカビが出やすくなります。抗菌タイプのものもあるので、リフォーム相談の段階で、水垢やカビ対策についても相談・確認するようにしましょう。

足が伸ばせない

お風呂をリフォームする際に浴槽をまるごと替えたのですが、今回半身浴などが出きるように端に段差のあるバスタブを選びました。私はとても満足していますが、男性陣は背が高い為、下に座ると足を伸ばせないのでゆっくり入れないと言われてしまいました。段差のないフラットはバスタブにした方がよかったかなと思います。(30代女性)

お風呂場が古かったので、全て新しくしました。シャワー時の使いやすさ、洗い場の場所を広く取り、床は水がすぐ乾きやすい素材にしていただいたりと、こだわったのですが前よりも結果浴槽が小さくなってしまい、足を思いっきり伸ばせない。浴槽のサイズというか長さは変えない方が良かったなぁと思いました。(40代男性)

「お風呂で足を伸ばせるかどうか」というのが、お風呂が快適かどうかを決める一番のポイントかもしれません。

たとえ浴室全体での性能が上がっても、浴槽が短くなってしまう場合、不満を感じるケースはとても多いのです。

特に体の大きな男性の場合、狭い浴槽だとかなり窮屈に感じてしまいます。浴槽の長さは最低140cmは欲しいところですね。

「古いから新しくする」だけでなく、より快適に入浴できるかどうかを考えてみましょう。

浴室が狭くなった

昔ながらのタイル張りの寒くて掃除が大変なお風呂から、暖かくて掃除が楽で広々とした浴槽を夢見てリフォームしました。出来上がり、確かに掃除が楽なお風呂にはなりましたが浴槽が断熱式のものだからかリフォーム前より小さくなり、壁も断熱のものを使うからか浴室自体がかなり狭くなってしまいました。子供と一緒にお風呂に入るには大人一人と子供一人が限界。しかも体を洗う場所は扉を開けるとさらに狭くなります。浴室暖房もつけられなかったので、値段の割に損をしたような気分です。(30代女性)

断熱は魔法瓶のように壁の間に空気層をもたせることが原則です。そのためある程度は壁などが厚くなるのは仕方がないのですが、あらかじめそのことが分かっていれば、もう少し予算をためたり、重視するポイントを考えることができます。

浴室の広さについては、ドアのタイプによってもかなり影響を受けるので、折れ戸(折りたたまれるタイプのドア)にしたり、引き戸にすることでもスペースは広がります。

洗い場が広すぎる

お風呂場の全面リフォームで、浴槽は、足が広々と伸ばせるタイプにしました。また、浴槽以外の洗うスペースも、当時ベビーバスを使う予定だったので、通常より広めの1.25坪にしました。価格も、1坪タイプより数万円高かった気がします。メーカーは有名メーカーのもので、お風呂場一式で100万円超え。まず、失敗した点は洗い場の広さ。ベビーバスを使ったのはわずか1カ月。子供の安全のために床に敷く、市販の滑り止めマットも広めの洗い場なので、床全体をカバーできませんでした。無駄に広い感じ。浴槽は広々でのんびりできますが、洗い場の広さは必要なかったので無駄な出費で後悔してます。(20代女性)

24時間換気が必須で換気してますが、お風呂場全体が広めなので乾きにくいのか天井角などにカビが出やすいように感じます。ちなみに近所に同じくお風呂場リフォームした方がおりますが、そちらは、同じく24時間換気だそうですが一般的な広さのようで、カビは一切生えないそうです。(40代女性)

「お風呂は広いほうがいい」と思いがちですが、意外と「広すぎる」と感じるケースも多いのです。

特に戸建て用ユニットバス(システムバス)の場合、1坪タイプと1.25坪タイプ、どちらも浴槽のサイズは変わりません。

洗い場が広いとその分暖まるのに時間がかかったり、掃除の手間が増えて不経済でもあります。

ひとり暮らしが長い人の場合なども、広すぎて落ち着かないと感じることが多いようです。

正解はないので、家族の入浴スタイル(1人か2人以上か)、生活歴、介護の可能性などをよく考えて決めましょう。

視点を広げて、脱衣所(洗面所)に面積やコストを割り振ったほうが快適なことも多いですよ。

使わない設備

風呂くらい豪華にしようと思い、ジェットバスつきの高級なバスタブを入れ、浴室にテレビも設置。今では家族の誰も使いません。ジェットバスは汚れがたまりやすく、家内もやめておけばよかったと言ってます。テレビは、スマホを持ち込んで見ています。(40代男性)

ミストサウナ付きのユニットバスを入れましたが、子どもがいるとゆっくりお風呂に入っている時間はなく、今まで使う機会がないままです。(30代女性)

カタログを見ているとついつい「これもあったほうがいいかな?」と、色々な機能が欲しくなってしまいますよね。

たしかに暖房付浴室乾燥機などは「入れてよかった」という声が多いですね。

逆に「イロモノ」機能は、実際には利用されないことが多いようです。

使わないだけならまだ救いがありますが、そのために掃除などのメンテナンスに余計な手間がかかったり、美観を損ねてしまう場合は後悔が深くなってしまいます。

最新機能を取り入れる場合、使わなかった場合も想定して、最低でも「メンテナンス性」だけはチェックしておきたいところです。

脱衣所の床

脱衣所の床を塩ビ素材からフローリングに張り替えました。見た目は良いのだが、床が冷たく、水にも気を遣うので、以前の方が生活しやすかった。(40代男性)

水回りの床材は、無難にいくのであれば、やはりクッションフロアでしょうか。

同じ家の中でも、デザインを重視するべき場所、機能性を重視するべき場所があります。

脱衣所(洗面所)は、特に機能性を重視するべき場所だと思います。

配水管トラブル

お風呂場はとても綺麗になり、機能的で掃除もしやすく満足しているのですが、リフォームからしばらくたった後、排水溝の所から一日一回位ポコポコ音がして、どうやら、逆流していると見られます。配水管工事の不具合?せっかくリフォームしたのにもし治すとしたら、またやり直しになってしまいます。毎日、ポコポコという音を聞きながらどうしたものか考えています。(40代女性)

住宅工事は工業製品ではないので、なんらかのトラブルが起こる可能性は0%にはなりません。

むしろ、トラブルを想定しておくことが大切です。

トラブルが起こった場合に、迅速に対応してもらえるかどうか、保証期間や連絡先などを確認しておきましょう。

大きな窓

浴槽でゆっくり外を見ながらお湯につかり、優雅に過ごしたいと思い大きなに窓を設けました。しかし、いざ入ってみると、足をのばせる大きな浴槽になったのはいいのですが、浴槽に入るとまったく外はみえません。そのうえ窓を掃除するときに一度浴槽に降りて開閉をしたり、掃除をします。しかも浴槽の深さの分、上部のほうに手が届きません。浴槽に脚立を入れて掃除しなければならず、本当に不便です。(50代女性)

浴室に大きな窓をつけたのはいいのですが、冬がとても寒く、外から丸見えなようで、裸になる場所なので、なんとなく気になります。(30代女性)

住宅雑誌を見ると、大きな窓のついたお風呂が載っていることが多いですよね。

見た目は開放感があって良いのですが、掃除などのメンテナンス性、断熱性、プライバシーについても十分に考慮する必要があります。

換気については浴室乾燥機でカバーするという選択肢もあります。

色使い

お風呂場の浴槽や壁紙を温泉風にしようと思い、岩のイメージで黒っぽくしましたが・・・完成してみれば浴槽はただのプラスチックのグレーで安っぽく見え壁も黒のまだら色で全体が暗くなってしまっただけでした。(30代女性)

バスタブの色が白、クリーム色、黒の3種類の中で黒を選びました。最初はかっこいいとか浮かれてましたが汚れが目立ってしまいます。白かクリーム色を選ぶべきでした。(40代男性)

ユニットバスのカタログを見ると、最新機種のハイグレードモデルでは黒っぽいデザインが多いですよね。

とはいえ、水回りはやっぱり白系が基本色です。

もちろん黒ベースでスタイリッシュな浴室もあるのですが、『?』がつくものがあるのも事実です。また石鹸カスなど浴室の汚れは白いので、背景が黒いとその分目立ちやすくなります。

あえて冒険する場合は、質感や汚れの目立ちにくさなどを、カタログではなく実物で、念入りにチェックしておく必要があります。

このあたりはダイレクトにグレード(価格)で決まる感じなので、限られた予算でリフォームを行う場合は特に注意が必要ですね。

浴室のドア

お風呂場をシステムバスにリフォームしました。夫が、浴室の入口は引き戸は嫌だというのでしぶしぶドアタイプにすることを了解したところ、内側に向かって開くものを取り付けられてしまいました。失敗です。歳を取って、もし中で倒れてしまったら大変!ドアにもたれてしまったら、外から開けられないんです。出来上がった後にインテリアコーディネーターの方に言われて、ショックでした。取り替えられないまま、今も使ってますが・・。(30代女性)

何かと問題になる内開きのドアですが、特に浴室内はすべりやすく、重大事故が起こりやすい場所なので、なんとか避けたいものです。

逆に、現在の浴室が内開きドアや、割れやすいガラスドアが使われているのであれば、リフォームの必要性は高いともいえますね。

高齢になるほど自宅内での事故は増えます。安全な家づくりを第一に考えましょう。

よぶんな収納・棚

ユニットバスを入れたときに壁にシャンプーなどがおける棚もつけましたが、家族の誰も全く使わず、シャンプー類は全て少し高くなった段差の部分に置いています。棚はつけないほうがよかったです。(30代男性)

作り付けの収納は、使わなければ邪魔なだけです。

特に水回りは凸凹が増えると掃除の手間が一気に増えてしまいますから、浴室内の棚などは最小限に抑えておきたいところです。

しかも生活スタイルや家族構成の変化で、収納するものも変わってきます。

特別に強い希望がなければ、必要に応じて市販の収納グッズを使用するようにしたほうが良いかもしれません。

バリアフリー化

お風呂が狭く、バリアフリー(車いすで移動できる)になるように広くリフォームしましたが、その分廊下の幅が少し狭くなってしまい、車いすでの移動には通りづらくなってしまいました。図面上ではわからないことが多かったです。(40代男性)

脱衣所をリフォームしたときに将来に備えて手すりをつける下地を入れておくべきでした。(40代男性)

バリアフリーリフォームは家全体で考えないといけないので、バランスが難しいですね。

このとき気になる部分を直していくリフォームだと、つぎはぎのようになってしまうので、一度、家全体でバリアフリー性を見直して、逆算する形で必要なリフォームを行うようにできればベストです。

まだまだ介護等が想定されない場合も、壁に下地を入れること、段差をなくすことは、やっておいて損がありません。

予算ばかりにこだわりすぎた

お風呂場をリフォームする際、予算に合わせて、窓は変えないことにした。結局、カビがそこから生えやすく、掃除が大変。(40代男性)

お風呂場のリフォームで、新しい給湯器やタイル張替えをしました。もう少し予算を貯めて、浴槽もまたぎやすいものに変えるリフォームをすれば良かったと反省しています。(30代女性)

浴室のリフォームは比較的大がかりになります。防水性の関係があるので、後から変更しようとしても大変な手間や費用がかかかることもあります。

築年数などにもよりますが、浴室リフォーム自体、多くは70万~100万円以上と高額な費用がかかることになるので、どうせなら一度で納得のいくリフォームを行いたいものですね。

業者の施工が甘かった

中古マンションを購入して、前のお風呂がタイル張りだったのと、浴槽の汚れが気になり、風呂場の全部を変えることにしました。出来上がったのを見ると、きれいにリフォームされていて良かったのですが、よくみると、浴槽と壁の間にわずかな隙間があります。薄いファイルが一枚入るぐらいで、とても掃除できる間はありません。水が入っていくので、カビが気になり、一度竹ぐしで差してみたら、黒いカビがついていました。汚れているのがわかっているのに掃除できないことが悔やまれます。出来上がってからでもちゃんと確認して業者と話しあえばよかったと反省することしかりです。(40代女性)

細かいカビが目立ってきたので、風呂場のタイルをきれいなものに張り替えてもらったのですが、しばらく使っていたらヒビが入ってしまいました。一か所だけかと思ってよく見たら、ぱっと見でわかるだけでも2~3か所はヒビが入っているので、頼んだ業者が悪かったのかもしれません。(30代男性)

家電製品を買って故障があったら、普通はメーカーに問い合わせますよね?

でも、なぜかリフォームの場合、泣き寝入りしてしまう人が多いんです。

人の手で行うものなので、工業製品よりもずっとトラブルが起こる確率は高いのにもかかわらず、です。

最近では、誠実なリフォーム会社や工務店は、施工後のサポートにも力を入れています。

業者を選びの段階で、サポートの充実した会社を選んでおけば、万が一の際にも気兼ねなく相談できると思います。

まずはリフォームの相場を知ることが大切

お風呂のリフォームで失敗しないためには正しい業者を選ぶことが大切です。そのためにはまずお風呂リフォームの相場(適性価格)をチェックしておくことが必須です。
リフォーム相場を知るために活用したいのが、国内最大規模の第三者機関「リノコ」が提供する相場見積もりサービスです。

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「個人情報が漏れてしまわないか心配」
「業者から営業電話がかかってこないか心配」

そんな心配があると思いますが、多くの見積もりサイトと違い、リノコは匿名で相場チェックができて、業者から営業電話がかかってくることもないので安心です。

ぜひ一度、活用してみてくださいね。

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まとめ:浴室リフォームは二律背反

断熱性を上げれば、浴室が狭くなったり、窓や収納をつければ掃除の手間が増えたり、ユニットバスにすれば追加工事が必要だったり・・

特にお風呂は、キッチンのように「主な使用者」が決まっている場所と違い、家族全員が同じように使います。

だからこそ、お風呂のリフォームは、限られた空間で、限られた予算で、家族の色々な希望を実現させなければいけません。

ところが、すべての機能や設備にはメリットとデメリットがあります。

まずは徹底的に家族で意見を出し合いましょう。

そのうえでリフォーム会社に、メリットだけでなくデメリットも確認するようにしましょう。

・メンテナンス性も含めて、使い勝手に家族が満足できるか?
・見積もり金額は相場とかけ離れていないか?
・追加工事の可能性はあるか?
・サポート体制はどうなっているのか?

これらの点を確認することが大切です。

お風呂の素材や工法などの技術自体はかなり進歩しています。

事前に相場を調べ、ちゃんとした業者を選び、時間をかけて打ち合わせすれば、今よりもずっと快適な入浴タイムになることでしょう!

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