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キッチンリフォームにありがちな21種類の失敗事例

正しいこだわり、間違ったこだわり

キッチンは一番「こだわり」を活かせる場所です。

もしリフォームとなれば10年~20年に一度の大イベントです。せっかくなら、思い切りこだわってお気に入りのキッチンを作り上げたいですよね。

ただし、キッチンに求められる機能はひとつではありません。

毎日異なるメニューの料理と片付けがあるだけでなく、料理に集中できる環境、家事時間の短縮、家族とのコミュニケーション、インテリアとしての美しさなど、いくつもの要素をうまくまとめる必要があるんです。

こだわりゆえに、失敗も多いのがキッチンリフォームです。

「あれもこれも」と流行や収納や最新機能を詰め込むのがこだわりではありません。

自分のライフスタイルを見つめ直し、「本当に必要なもの」を選ぶことが、正しいこだわりだと思います。

私たちはひとりひとり、性格もライフスタイルも違うので、「誰にとっても理想的なキッチン」は存在しません。

そこで、実際の失敗体験をもとに「自分にとって理想のキッチン」を考えるためのヒントを紹介したいと思います。

キッチンの高さが合わない

以前のキッチンよりも高さが低くなり料理がしづらくなりました。キッチンの高さが低いので下を向く態勢が多くなり、首や肩凝りがひどくなりました。
デザインだけではなく、リフォームする前にもっと自分の体に合った高さのキッチンかどうかを、慎重に決めるべきだったと後悔しました。(30代女性)

キッチンの不具合があって、キッチンを取り換えましたが、当時は仕事が忙しくて打ち合わせもあまりできませんでした。
主人と業者に任せていましたが、出来上がってみるとキッチンの高さが全体的に高すぎて失敗しました。(40代女性)

キッチンに立つ床がぶよぶよしていたのでしっかりしたフローリングに替えました。その際、水回り、子コンロなども一新したかったのですが費用の問題からとりあえず床のみとなってしまいました。結果、以前よりも床のみが高くなってしまい、作業台が以前より低くなってしまったのです。少し低くなっただけで腰が痛くなり若干苦痛となっています。そこまで変化があるとは思わなかったので、やはり一緒に替えるべきだったと後悔しています。(30代女性)

キッチンリフォームで最も見過ごされがちで、最も多い失敗・・・それは「キッチンの高さが合わない」ということです。

高さの合わないキッチンは、それだけで使いづらいキッチンです。

しかもキッチンの場合はデスク・テーブルの高さと違い「立って作業する」ので、高さ調節の余地が少なく、低すぎれば腰や首、高すぎれば肩に、ダイレクトに負担がかかります。

体に合わないキッチンは、健康にもよくないんです。

リフォームの前に、自宅のキッチンの高さを必ず測っておきましょう。

できれば友人宅などで異なる高さのキッチンに立ってみたりして、自分にとってちょうどよい高さを見つけておきましょう。

キッチンを選ぶ時には、最初に高さで条件を絞ります。

どんなにデザイン・機能がよくても、自分に合う高さでなければ選んではいけません。

アイランドキッチンの4つの問題点

全面リフォームした際に、憧れだったアイランド型のキッチンにしました。これが大失敗でした。散らかっているとすごく目立つので、うかつに物が放置できません。調理用品やスタンドなどを置くと、それだけでも微妙な見た目なってしまいました。ぜんぜんオシャレじゃないです。スペース自体は広いのに、実際に使える部分が少ない感じがします。(30代女性)

キッチンをリフォームしました。従来の壁付けキッチンからアイランドキッチンにしましたが、キッチンとダイニング・リビング全体のリフォームとなったため、床も張り替えたり、予想以上に、かなり費用がかかってしまいました。(50代女性)

キッチン家電やシステムキッチンには、まるでファッションショーのごとく、毎年のように新しい機能や製品が登場し、新しい流行も生まれています。

特に近年大流行しているのが「アイランドキッチン」ですよね。

開放感、360度アクセス、レイアウトの自由さ、写真写りの良さ(笑)などが特徴です。

今ではどこのメーカーのシステムキッチンもトップモデルはアイランドキッチンです。

一見華やかに見えるアイランドキッチンですが、じつはいくつもの落とし穴があるのです。

アイランド問題1:リフォームが大規模になる

アイランドキッチンに変更する場合、キッチン部分だけのリフォームではまず不可能で、ダイニングやリビングも一緒にリフォームすることになります。

アイランドキッチン自体が高価ですが、それ以上にリフォーム全体の予算が大きく膨らむことになります。

全面リフォームならまだしも、アイランドキッチンありきのリフォームは、高い買い物になりがちです。

アイランド問題2:開口部が狭くなりがち

壁面一杯まで広げることが可能な壁付けキッチンに比べて、アイランドキッチンは左右に十分なスペースが必要です。その分、開口部が狭くなってしまいます。

開口部の広さ(長さ)はシンクの大きさ、作業台の広さを決めるので、作業効率に直結します。

アイランド問題3:汚れた状態だと悲惨

アイランドキッチンは「見せるキッチン」です。つまり「汚い状態も、ダサい収納も見せるキッチン」です。

アイランドキッチンは「何もない状態」では見た目最強ですが、キッチンに何もない状態というのは現実的ではありません。

調理中ならまだしも、洗いかけの食器や、スポンジなどの清掃グッズがあるだけで一気にみすぼらしくなってしまいます。収納用品もかなり選びます。

間取り上もリビング・ダイニング・キッチンが直結させることが多いので、キッチンが片付かないと人を呼べないという事態も起こります。

アイランド問題4:収納が不自由

収納スペースとして高さ方向を生かすには、壁が必要です。

たとえばキッチンツールをフックにかけて並べたり、調味料スタンドを置いたりする場合、背面に壁があったほうが便利で、見た目もきれいです。

・・・その他にも排気効率、油はね、音、スペース効率など、色々なデメリットがあります。

実際、料理好きの人ほど、壁付けのⅠ型やⅡ型のキッチンを好む人が多くいます。

最終的には個人の好みですが、最新のものが最良とは限りません。

あらゆるシーンを想定して、キッチンのスタイルを選びましょう。

IHクッキングヒーターの4つの盲点

すっかり定着したIHクッキングヒーターですが、安全性だけでなく、火力が色で分かったり、タイマーやセンサーなど、現在も進化が止まりません。

従来問題視されていた使い勝手そのものは、かなり改善しています。

もちろん良い面だけではありません。今でもIHならではの問題点は多く存在します。

IHの盲点1:意外と掃除が面倒?

今まではガスを使用していましたが母が前からIHにあこがれていたので変えることになりました。触っても熱くない最新のものです。よく火をつけたまま忘れる時があるので、言葉を話すIHです。
意外と、掃除が面倒なようです。IHは簡単で拭き取るだけというイメージがありますが、フライパンや鍋の底が汚いとIHが汚れしまうので、毎回、外側の底をよく洗わなければいけないようです。私はリフォームしてよかったと思いますが、母はやっぱりガスでもよかったといっていました。(30代女性)

IHは表面がフラットなので掃除がしやすい・・・というのがIHのウリのひとつです。

同時に、表面がフラットだと汚れが目立つというのも事実です。

モデルルームやカタログではキレイな状態ですから、あまり汚れた状態は想像できません。

特に調理器具の裏が汚れていると、IH側に汚れがこびりついてしまうことがあり、「気を遣う」ので疲れると言う人もいます。

もちろんガスは汚れが目立ちにくい(気になりにくい)だけで、IHよりも汚れやすいですし、掃除もしにくいです。

几帳面で清潔好きで、こまめに掃除できる人であれば、IHがピッタリだと思います。

逆にこれまで「汚れっぱなし」で使ってきた人には、意外と不評だったりします。

「そもそも汚さない」のか「汚れても目立たせない」のかということですね。もちろん理想は「汚さない」ですが、現実は違ったりしますからね(笑)

IHの盲点2:調理器具の総買い換え

キッチンをオール電化に変更したので、鍋やフライパンを全部買い換えた事もめんどくさかったです。鍋やフライパンを変えるのを忘れていたので、全てリフォームが終わってから使えないことに気づいてから買い替えに行きました。(30代男性)

IHは、基本的にIH対応の鍋・フライパンしか使えません。

中華鍋、アルミ鍋の多くはIH非対応なので、これまで使い慣れた調理器具が使えないケースは多いはずです。

調理器具の買い換えだけであればまだよいのですが、調理器具が変われば、当然使い勝手も変わります。結果的に「使いづらく」なってしまう可能性もあります。

ただし最近では、ステンレス以外でも使える「オールメタル」タイプのIH調理器も出ていますね。

IHの盲点3:電気容量が足りない

IH調理器は家庭用電気用品ではずば抜けて消費電力の大きな部類に入ります。

ブレーカーのアンペア容量を増やさないと、すぐにブレーカーが落ちてしまうので、ほとんどの場合、電気契約の変更が必要になりますし、配電盤の工事が必要になることもあります。

特にマンションの場合は注意が必要ですね。

IHの盲点4:使い方を覚えられない

母がやや認知症になったため、安全面を考えてキッチンをオール電化にしました。ところが、今までのガスキッチンと使い勝手がちがったため、使い方を覚えることができず、結局料理をしなくなってしまいました。料理をしないので、認知症の進行が早まったかもしれず、オール電化にしたことを後悔しています。(40代女性)

誰でも高齢になると、新しいことを覚えるのが苦手になります。

そのため家族に高齢者がいる場合、安易なIHの導入は、かなりリスクがあります。

まず使い方を覚えられなかったり、使い方自体は覚えても、使いづらさを感じることが多いからです。

万が一、認知症になった場合はさらに深刻です。認知症は「新しいことから忘れていく」と言われているからです。

どうにか覚えたはずのIHの使い方を忘れてしまったら・・・すでにガスコンロは家にないので、全く料理ができなくなってしまいますよね・・・。

もちろん安全面などのメリットもあるので、実際に高齢の家族にIHを操作してもらって、ちゃんと使えそうかどうかチェックしておきましょう。

最終的な高熱費は、ガスもIHも同じくらいと言われていますし、ガスコンロも、最新機種は安全機能がすごく進化しています。

IH・ガスの両方を視野に入れて、じっくり検討しましょう。

シンクが小さくなった

キッチンは小さなシンクが気に入りません。予算内でリフォームにこだわりましたが、やはりキッチンは納得いくものを最初に選ばないと機能性が満足できません。(40代女性)

シンクの広さ、調理台の広さ、コンロの数などはキッチンの「基本スペック」です。

それによって一度に出来る作業の上限が決まってしまいます。

今までのキッチンと比べてスペックが下がると、今まで出来たことができなくなるので、かなりストレスを感じます。

もちろん予算がある中で難しいこともありますが、例えばデザイン、抗菌といった付加機能よりも、基本スペックをできるだけ落とさないことが大事ですね。

調理台が狭くなった

昔のキッチンでシンクが狭かったので、シンクとコンロを広々と使いたいと思って、大きな流し台を取り付けました。確かに食器を洗ったり、煮炊きをしたりするときは楽に使えて助かります。その一方で、調理台が狭くなったのには困りました。食材を置いたり、切ったりするスペースが狭くなり、以前よりも使い勝手が悪くなりました。それに流し台が大きくなった分、キッチン全体が狭くなったように感じます。流し台を大きくするだけでこんなに印象が変わるのかと実感しています。(40代女性)

不便に思っていたことを解消するのは大事ですが、不便な点、改善したい点だけを考えていると失敗することがあります。

スペースや予算が限られている中で「すべてが良くなる」ということはあまりないのです。

例えば最近のシステムキッチンは、シンクを大きめに設計してあります。そのため、同じ幅のキッチンであればシンクが大きくなった分、調理台の部分が狭くなりがちです。

またL字型キッチンは、ストレートなI型キッチンと比べて、面積自体は広いですが、使い方が複雑になるので、人によっては使いにくいと感じます。

キッチンを選ぶ前に、今使っているキッチンの、シンクサイズ、調理台の幅など、パーツごとのサイズもチェックしておきましょう。

どこかで、今よりも狭くなるポイントがあれば、要注意です。

・調理台に置いていたものを別のスペースに移せるか?
・思いきってキッチンサイズを上げられないか?
などを検討してみましょう。

汚れが目立つキッチン

キッチンを真っ白で統一しました。まず清潔感を出したいと思い、キッチンを真っ白にしたことについて、失敗だったと思います。
真っ白はきれいなままなら清潔感が感じられますが、少しでも汚れが目立つと逆効果になるとわかりました。
理想ではいつも真っ白で清潔なキッチンをイメージしていたのですが、少し油が飛びはねただけで汚れが目立ちます。掃除をこまめにすれば良いのかも知れませんが、毎日仕事で忙しくてこまめな掃除ができません。
キッチンをリフォームするときはあまり理想を追い求めないほうがいいのではないかと、今となっては反省しています。(40代女性)

キッチンの色は、清潔感のある『白』が人気です。

実際、白はなんにでも合いやすく、おすすめの色なのですが、汚れが目立ちやすいという欠点もあります。

同じ『白』でも、完璧に真っ白なタイプではなく、ごく僅かにベージュ・グレーが混ざっていたり、少し模様があるだけで、汚れは目立ちにくくなります。

キッチンは毎日汚れるものなので、何もない、きれいな状態だけでなく、「汚れた時にどうなるか」も考えておくべきですよね。

メーカーショールームやカタログなどで、「汚れた状態」も一緒に見せてくれるとありがたいんですけどね~(笑)

作業動線が悪くなった

キッチンリフォームで新しいキッチンを付けましたが、サイズアップした分、スムーズに動けなくなりました。もう少し作業動線を考えれば良かったと反省しています。(30代女性)

キッチンはデスクのように一カ所に留まって作業をする場所ではなく、動き回る場所です。

動き回るための十分なスペースはもちろんですが、シンクやコンロの位置関係でも随分と使い勝手が変わります。

ある料理家のキッチンは、「冷蔵庫⇒シンク⇒調理台⇒コンロ」までが一直線に、最短距離で並んでいました。

「冷蔵から食材を出す⇒食材を洗う⇒食材を切る⇒火にかける」という作業動線を考えてのことだそうです。

もちろんこの配置がベストというわけではなく、人によって理想的な作業動線は変わってきます。

ただ、作業の流れは体に染みついているものなので、やはり今までのキッチンの配置がベースになります。

リフォームでキッチンのサイズ、配置が変わる場合、毎日のキッチン仕事の流れを何度もイメージしてみて、スムーズに動けそうかどうか、よく検討するようにしましょう。

使わない収納

流しの上など、天井ぴったりに付けて収納戸棚を設置しました。いざ使いはじめると、高すぎて手が届かず、いつも踏み台に登らないと物の出し入れができません。自分と家族の身長を考慮して設置してもらうべきでした。そういうことは作業員の男性も気づきにくいものです。(30代女性)

キッチンの収納が昔ながらの扉式なので、奥の物が取り出しにくいのが欠点です。何年も使っていない食器があります。引き出し型もあるようで、そっちにすれば良かったと思います。(60代女性)

収納は多ければ良いと思っていませんか?

じつは収納量よりも、取り出しやすさのほうが重要なんです。

キッチンの場合、どの家でも一番「使われていない」のはキッチン上部の収納戸棚です。

収納量自体は多いのですが、簡単に取り出せないので、ちょっとした押し入れ状態になってしまいます。

たとえば昇降機能(引っ張って下に降ろす機能)をつけることで、大容量の収納スペースが復活します。

また、いっそのこと戸棚をつけないのも選択肢です。頭上の空間が広くなるので開放感がありますし、代わりにフックや小さな棚をつけられるネットやバーを設置すれば、キッチンの機能性自体はアップします。

奥行きのある扉式収納も、奥の方が使われなくなります。逆に引き出し式であれば、奥の方のものも楽に取り出せます。特に食器用のスペースについては、絶対に引き出しのほうが使いやすいはずです。

ビルドイン食器洗い乾燥機

工務店の標準仕様というパッケージプランの様なものがありました。キッチンの標準仕様は浄水器付き水栓金具・食器洗浄機・IHクッキングヒーター・平型レンジフードが組み込まれていました。
ただ、この中で食器洗浄機は必要ないと思ったので、その事を工務店に伝えましたが、「今は新築でも必ずセットされる。あった方が便利!」と押し切られ、結局組み込む事になりました。
でも、使ったのなんて数えられる程度。しかも乾燥機能のみです。食器洗浄機に対応してない食器は結局手洗いなので、私には必要ない物にお金をかけてしまったと反省しています。(30代女性)

食洗機の音が思ったよりうるさいです。家族がリビングにいると嫌がられるので使えません。買い換えしたいですが、ビルドインなのでできません。(30代女性)

食器洗い乾燥機が壊れてしまい、メーカーの生産が終了していたため、通常であれば修理で住むところが後継機種に買い換えになってしまいました。
買い換え費用も高額でしたが、キッチンの他の部分と色が違うので、その部分だけが浮いています。
ビルドインでなくてもよかったかもしれません。(50代女性)

食器洗い乾燥機(食洗機)は「あると便利!」な設備の上位にランクインします。

ビルドインタイプのほうが大容量で、見た目の統一感もあるので人気ですが、故障した場合や買い換えを考えるとデメリットもあります。

また、乾燥機能のみを使用する人も多いですが、乾燥機能のみだと内部の汚れが流れず、イヤなニオイが発生することもあるので、意外と融通がきかないのです。

音もけっこう大きいので、特に買い換えできないビルドインタイプを入れる場合、機能や内部の形状だけでなく、音も必ずチェックするようにしましょう。

どちらみちキッチンにはオーブンレンジなどの大型の電化製品が置かれることを考えれば、調理家電用のスペースを確保しておいて、あえてビルドインにせず据え置き型を選んだり、乾燥機能だけであれば、据え置きの乾燥機を選ぶという選択肢もあります。

天板は値段と比例しない

人工大理石のキッチンにしましたが、傷や汚れが目立ち、掃除がしにくいです。ステンレスを選べば良かったです。(30代女性)

高級なシステムキッチンには、優雅な人口大理石の天板が選べるものも多いですが、メンテナンス性ではステンレスに軍配があがります。

人工大理石はデザイン重視の人向けと言われますが、それも好みで、ステンレス天板のほうがメタリックなキッチン家電と合わせやすいという見方もできます。

最近ではセラミックもありますね。まあ、高価ですが...。

高級な素材だから使いやすいとは限らないので、自分が何を重視するか、よく考えて選びましょう。

バリアフリー化は原状復帰がポイント

車椅子に乗る親の為に段差の無いバリアフリーにしてもらったのは非常に良かったんですが、キッチンの流し台を車椅子に乗ったままでもラクに使えるように床の高さを少しあげてもらったところ、車椅子に乗る親は非常に使い勝手がよくなったんですが、健常者である家族は逆に腰をかがめないと流し台を使用出来なくなったので流し台での作業をする時に腰に負担がかかるようになってしまったことです。(40代女性)

バリアフリー化は、段差解消など誰にとってもメリットのある内容もありますが、中には健康な人には不便な内容もあります。

健康な人にとっては不便になるバリアフリー化で大切なのは「後から原状復帰できる」ことです。

例えば車椅子の家族に合わて床を高くする場合であれば、後から簡単な工事で低くできるか、確認しておくべきです。

そうすれば車椅子の家族が料理をしなくなったり、介護施設に入った場合、すぐに健康な家族に合った高さに戻せます。

必要な場所にコンセントがない

キッチンの作業台にコンセントが無く、フードプロセッサ等使う時すごく不便。(30代女性)

いくつあっても多すぎることがないのがコンセントです。

調理家電は消費電力が多いものが多く、水を使う場所でもあるので、たこ足配線は避けたいものです。

もしキッチン自体にコンセントがなく、他の場所から延長コードを延ばすようなケースはさらに危険です。

動き回る場所なので、コードに足を引っかけて転倒する危険性が高く、しかも手には熱いフライパンを持っているかもしれないのです。

コンセントの数と配置は、利便性にも安全性にも直結します。リフォーム時は、念入りに確認しておきましょう。

家電のサイズオーバー

キッチン周りの寸法を冷蔵庫、食器棚が置けるギリギリの寸法にし過ぎて配線が通らず、結局買い換えに。(20代男性)

自宅のキッチンにピッタリなサイズだと思って購入したオーブンレンジが、コンセント分入らず、結局返品しました(30代女性)

家電用スペース・収納の幅や奥行きを決める上で忘れがちなのが「配線スペース」です。

家電製品のカタログスペックには突起部やコンセントが含まれていないこともあり、ピッタリだと思った商品が入らないことはよくあります。

キッチン家電は年々サイズアップしています。収納スペースは余裕を持たせると同時に、家電用の棚などにはコンセントを通す穴などを設けておきましょう。

リフォーム工事への不満

中古マンションを買ってキッチンをリフォームしました。ところがキッチン部分がすでに傾きがあり、鍋などおくと、傾いてしまうのです。今さら調節もできません。そういったこともリフォーム業者から何の説明もないままにリフォームされてしまったことに腹が立ちます。前もって分かっていたら先に床を直したのに。完成してから使ってみて初めて分かったことでした。(30代女性)

キッチン水回りのリフォームの際、新しい上下水道管を通す為に床下の柱の一部が邪魔になるので切断して良いかと聞かれました。建物的に切断しても支障はない場所だと言うので了承しました。
現在、キッチン床が陥没しています…。(40代女性)

リフォームは「品物を置いて終わり」というわけにはいきません。

設置工事の際は床下に手を入れることもあり、工事業者の質が悪いとキッチンの「周辺」でトラブルが発生することもあります。

また「ただ言われたことをやる」業者なのか、「お客様のためになることをやる」業者なのかで、リフォーム後の満足感は大きく変わってきます。

特にリフォームは、既存の建物の状態によって内容が変わるのが当たり前なので、リフォーム会社の『提案力』は重要です。

あまり欠陥ばかりを指摘する業者も嫌ですが、何も言われないのも、それはそれで心配です。

「他に何か悪い部分はないか?」
「おかしいところはないか?」

遠慮せず質問しておきましょう。

どんなことでも相談できる、信頼できる業者を見つけることが、遠回りなようで、トラブルを防ぐ最良の方法です。

意外と多い納品間違い

キッチンが選んだのと違うものが来た。(40代男性)

私は背が高いので、洗い物をするのに90cmのキッチン台を頼んだつもりでしたが、実際来たのは85cm。担当とは口でしかやりとりしておらず、言った言わないの話になり、返品することもできなかったのでそのまま使っています。(30代女性)

リフォームで意外と多いのが「商品が違う」というトラブルです。

普通の通販の感覚では返品すれば良さそうなものですが、リフォームの場合、納品に合わせて何人もの職人が動くことになるので、話は簡単ではありません。

もちろんリフォーム会社側のミスであれば、トラブルにょる費用はリフォーム会社側が持つことなりますが、それを証明する書類がなければ「言った言わない」の話になってしまい、泥沼です。

トラブルを未然に防ぐ意味でも、工事内容、打ち合わせ内容は書面に残すことがすごく大事なのです。

特にトラブルになりがちなのは電話でのやりとりです。

対面の打ち合わせの場合、双方が落ち着いて話し合える状態ですが、電話の場合、もしかしたら担当者は外出先で、移動中かもしれません。

悪気はなくても聞き間違い、メモ忘れ・・・色々なことが起こります。

いちいち書面に残すのは面倒くさいと思うかもしれませんが、内容確認のFAXやメールを送ってもらえば簡単です。

「間違いがないよう、後で内容をメールしておいてくださいm(__)m」

この一言を忘れないようにしましょう。

もしそれを嫌がるような担当者であれば、担当者を変えてもらうか、リフォーム会社を変えるべきです。

まとめ:キッチン作りは想像力が命

誰かにとって使いやすいキッチンは、他の誰かにとっては使いづらいキッチンだったりします。

壁付けのほうが料理に集中できて良いという人もいれば、アイランド型のほうがリラックスして過ごしやすい人もいます。

食洗機もオーブンレンジもビルドインされて、完成されたシステムキッチンが好みの人もいれば、ステンレスのシンクと作業台だけのキッチンにリフォームして、設備や収納は全て後付けする人もいます。

料理には想像力が大切だと言われますが、キッチンリフォームでも大切なのはやはり想像力です。

料理中と後片付け、家族と会話している時と自分ひとりの時、きれいな状態と汚い状態、リフォーム直後と5年後・・・色々なシチュエーションを想像してみましょう。

きっと、「自分にとって理想のキッチン」の姿が見えてくると思います。