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何が違う?リフォームとリノベーションの5つの違いと見分け方

「リフォームとリノベーションって何が違うの?」
「何がリフォームで何がリノベーションなのか?」

疑問に思うことがありますよね。

なんとなくリノベーションのほうが新しい響きがあって良いように感じますが、本当にリフォームよりもリノベーションのほうが良いのでしょうか?

大切なのは『中身』ですよね。

そこでリフォームとリノベーションの『中身』の違いを5つのポイントにまとめてみました。

工事規模の違い

もともとリフォームはとても広い範囲の住宅工事を意味しています。なぜなら、「新築・立て替え以外はすべてリフォーム」だからです。

水回りのちょっとした修繕も、床暖房などの機能アップも、室内をすべて作り直す工事もリフォームと言われます。

金額で言えば数万円単位から、一千万円を超えるものまでありますよね。

それに対してリノベーションは、室内を全く別物にしてしまうような住宅工事を指しています。

つまり、規模の点から考えるとリフォームの中でも大規模リフォーム、スケルトンリフォームと呼ばれるものに相当します。

例えばスケルトンリフォームは、住宅の構造体(スケルトン)だけを残して他の部分を新しく作り直すリフォームです。

スケルトンリフォームであれば中身はむしろ新築に近いといえますが、「リフォーム」という言葉には「修繕」のイメージが強いのです。そこで最近では「リノベーション」と言うことが多いようです。

ライフスタイルの違い

人によっては「リフォームは修繕、リノベーションは性能アップ」と言いますが、例えば最新のタンクレストイレにしても、床暖房を入れても、性能アップではありますが「リノベーション」とは言われませんよね。

「リノベーション」と言った場合、ほとんどは住宅の性能だけでなく設計を変えてしまいます。これは『住み方』自体を大きく変えることを意味しています。

大規模リフォームやリノベーションが検討されるのは、築20~30年以上の住宅なので、その多くは20年前~30年前の標準的な仕様になっています。

部屋の数は多いほど良いとされ、住宅のスペックを3LDK、4LDKといった言葉で表現していた時代です。

そこで、例えば間仕切り壁を取り払って大きなワンルームタイプの間取りに変更したり、廊下をなくしたり、キッチンをアイランド型にしたり・・・現代的なスタイルに変更するわけです。

電化製品ほど目に見える形ではありませんが、住宅も日進月歩で進化しています。進化しているのは設備の性能だけではありません。間取り、生活動線などへの考え方そのものが進化しています。それを分かりやすく言葉にしたのが「リノベーション」と言えますね。

もちろん、大きな生活スタイルの変更(現代化)を伴う住宅工事であっても、リフォームと呼ばれることはあります。

タイミングの違い

言葉の使い方というのは時代によって変化しますが、現在のところ「リノベーション」という言葉が使われるタイミングはかなり限定されています。

最も多く「リノベーション」という言葉が使われるのは、中古マンション・中古住宅を購入したタイミングで、内部を総入れ替えするようなケースです。

不思議なことですが、同じような内容の住宅工事であっても、古くなった自宅の内部を丸ごと入れ替えても「リノベーション」とはあまり言われません。

デザイン性の違い

「リノベーション」ってなんとなくオシャレなイメージがありませんか?

たしかにそのイメージは間違っていません。

「リノベーション」と呼ばれるほとんどのケースでは、明確なデザイン上のコンセプトがあります。

例えば「インダストリアル風」「アンティーク風」「古民家風」などですね。

「リノベーション」という場合の多くは、単純に新築同様の最新設計・最新設備にするだけでなく、インテリアを含めてトータルコーディネートすることを意味しています。

もちろん「リフォーム」であってもデザイン性の高いケースはあります。むしろ現代では、大規模リフォームのほとんどのプランは、かなりオシャレです。

その中で「リノベーション」という表現をする場合、ただスタンダードにオシャレなだけではなくて、そこに強い『個性』を持たせているケースが多いのです。

すごく大ざっぱな表現ではありますが、「リフォーム⇔リノベーション」のデザイン性の違いは「スタンダード⇔個性的」と考えても良いかもしれませんね。

業者の違い

どんな商品であっても、商品名にはメーカーの『想い』が込められています。

これは住宅であっても同じです。

例えば住宅を住む人の個性を表現するものだと考えて、ファッション性を重視したプランを提案したい場合、「リノベーション・プラン」と呼ぶかもしれません。

逆に大規模な住宅工事であっても、住宅の利便性を第一に考え、機能に重点を置いたプランを提案したい場合、あえて従来通り「リフォーム・プラン」と呼ぶこともあるでしょう。

あくまでひとつの目安ですが、その会社が何を『ウリ』にするのかによっても、呼び方に傾向のようなものがあります。

例えばデザイン性をウリにしているインテリアショップ・家具メーカー系の会社では「リノベーション」という表現をすることが多いように感じます。

逆に最新機能がウリの設備メーカー系、技術がウリの工務店系では従来通り「リフォーム」という呼び方をしている気がします。

住宅メーカー系の場合は、会社自体が大きいこともあり、色々な呼び方をされるようです。

おまけ:英語では?

じつは「リフォーム」「リノベーション」といった名称は、日本独自のものです。

そもそも「リフォーム」という言葉は和製英語で、海外では住宅工事を「reform」とは呼びません。

「reform」は改正や改革といった意味で、法改正(law reform)、財政改革(financial reform)といった場面で使われる単語です。

一方でリノベーションは英語では「renovaiton」ですが、海外で「renovation」と言った場合、小規模なものから大規模なものまで、日本でいう「リフォーム全般」を意味します。

メンテナンス(maintenance)、修繕(repair)、リフレッシュ(refresh)、再生(revive)などを含んだ広~い概念です。

では日本で「リノベーション」と呼ばれるような住宅工事は海外でなんと呼ばれるのかというと「remodel」「remodeling」と呼ばれます。

リモデル・・・つまり再設計、再構築、といった意味ですね。

また部分的工事であっても壁付けのキッチンをアイランドキッチンにするような「構造の変化」を伴う住宅工事の場合は、やはり「kitchen remodeling」と呼ばれたりします。

このように、じつは「リフォーム」も「リノベーション」も英語の元々の意味とは違う使われ方なんです(笑)。

特に「リノベーション」は「イノベーション」と似ているので、語感が良いことが広く使われるようになった理由でしょうね^^;

まとめ:リノベーションが教えてくれること

もともと「リノベーション」という言葉自体が、ここ10年くらいの間に広まった言葉で、それまでは「(単に)リフォーム」「スケルトンリフォーム」「トータルリフォーム」などと呼ばれていたものです。

従来は「リフォーム」と一括りで呼ばれていた中の一部の住宅工事について、差別化のために「リノベーション」と呼ばれるようになったわけですね。

とはいえ「リノベーション」という考え方が広まったおかげで、住宅工事や住宅設備全体として、デザイン性が向上したことは間違いないでしょう。

何より・・・

・構造など使える部分は長く使う
・生活者の個性を重視する
・住宅に対して目的意識を持つ

といった本質的な部分が見直されてきたように思います。

実際のところ、呼び方としては「リフォーム」でも「リノベーション」でも、どちらでも良いのです。

自分はこの家でどんな生活をしたいのか?

というイメージがはっきりしていればまずOKだと思います。

そのイメージをより具体的な形にするのは、リフォーム(リノベーション)会社の仕事ですからね。

理想の家=理想の生活を実現する空間です。

「インダストリアル風のオシャレな空間で過ごしたい」
「心身ともにリラックスできる場所にしたい」
「家族の会話が弾む家にしたい」

ただ「キレイにしたい」「新しくしたい」だけではないはずです。

漠然とでもいいんです。

この機会に自分にとっての「理想の生活空間」を考えてみてはいかがでしょうか?

⇒失敗しないリフォーム業者選びのポイント