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玄関ドア・玄関リフォームにありがちな10種類の失敗事例

玄関は家の印象の9割を決める?

「人は見た目が9割」と言われます。

その理由は第一印象が与えるインパクトの大きさにあります。

第一印象で嫌われてしまうと、後から挽回するのは大変な努力が必要です。

家の場合、重要な第一印象を決めるのは、やはり玄関です。

玄関が散らかっている家だと、家全体が散らかっているかのような印象を与えてしまいます。さらに家の持ち主もだらしない人だと思われかねません。

玄関リフォームの失敗は、第一印象の失敗です。

ところが玄関は、家の内側と外側を区切る部分であるがゆえに、見過ごされがちなポイントが多く存在します。

玄関リフォームの失敗を防ぐためには、どんなところに注意すればよいのか、実例をもとにまとめてみました。

通気性の悪い玄関

古い玄関のドアを、丈夫なガラスのサッシ風の引き戸式のドアに変えました。とても素晴らしいドアに変えることができて満足したのですが、実はリフォーム業者の人から、「網戸も取り付けると夏場は自然の風を取り入れられるので非常に快適ですよ」とアドバイスを受けていました。しかしリフォーム代金がかさむのが惜しかったので、断ってしまったのです。
その結果、夏の暑い時期になってから後悔しました。確かに網戸を付けておくべきでした。我が家の夏の玄関は、本当に暑苦しくて困っています。(40代男性)

玄関は空気の出入り口でもあります。

来客時に、室内には入らず、玄関で話をすることも多いですよね。

ところが玄関にエアコンなどの空調を完備している家は滅多にありませんから、広い家ほど、玄関の通気性と断熱性を両立させる必要があります。

最近は鍵付きの丈夫な網戸もありますし、玄関ドアそのものに開閉できる通気窓を設けたタイプも人気です。

飾り棚(ニッチ)の失敗

玄関にお花を飾れるように、ちょっとした棚を作りました。ところがせっかくお花を飾っても、玄関照明の加減で、夜になると棚の中が少し暗くなってしまいます。(40代女性)

玄関に3つ、小さくてかわいい正方形のニッチを作りましたが、中に何を入れようかコーディネート?に迷います。作った時はかわいいと思いましたが、ひとつでも良かった気がします。(30代女性)

玄関に飾り棚(奥まったものはニッチと呼びます)がある家って素敵です。

それほど大きくない玄関であっても、ニッチに花やちょっとした作品が飾ってあるだけで、すごく雰囲気が出ますので、ぜひ取り入れたいアイディアです。

ニッチを作る際に注意したいことは
・玄関を入って、一瞬で目線が行く場所(正面~やや通路よりくらい)に作る。サイドの大きなニッチよりも正面の小さなニッチのほうが印象は強い。
・ライトアップは玄関照明とのバランスが大切。調光が可能なものか、電球の交換が可能なものにしておく。
・あらかじめ飾る物を決めておくか、飾る物に合わせて後から調整可能なスタイルにする。

例えば複数の小さなニッチを作るよりも、大きなニッチ内部に棚をつけたほうが飾る物に合わせやすいですね。

コンセントが足りない玄関

玄関にコンセントがなく、掃除など、なにかと不便。(40代男性)

玄関にテーブルライトを置きたいのですが、電源をとるコンセントがありません。後からつけておけばよかったと後悔しました。(30代女性)

玄関では、補助照明や脱臭機、防犯カメラなどのセキュリティ用品、電動リフトなど、色々な電化製品を使う可能性があります。

必ずコンセントは設けておきましょう。

特に玄関の場合、反対側からコードを引き回すことは困難なので、壁の両側にコンセントがあると理想的ですね。

玄関アプローチの幅と段差

両親との同居のため水回りの増設とバリアフリー化をしました。簡単なところでは手摺を付け、ドアは全て引き戸、段差は無くすという一般的な方法です。
家の中の廊下や玄関、お風呂、トイレは段差は無くなり満足していましたが、肝心な部分が抜け落ちていたのです。道路から玄関までに3段の階段があり全リフォームが完了するまで誰一人として気付くことはありませんでした。おかげで職人さんの再度の手配や追加費用が余計に発生しました。まとめてやっておけば良かったのですが。(40代男性)

後から駐車場から自宅に入るまでの花壇が問題となりました。花壇をおしゃれにしてもらったのはいいのですが、通路がせまく、ベビーカーが通りません。
これは後々老後、車いすを使用することとなったり、シルバーカーを使用するようになった時も同じように不都合が起こるのだろうと思いました。リフォーム会社はそんなこと一言も言ってはくれませんでした。(20代女性)

室内の段差を解消することは、高齢者だけでなく、子どもや、健康な人にとっても転倒を防ぐ効果があります。

ところが「室内」というイメージが先行してしまい、忘れがちなのがアプローチや玄関まわりの段差や動線です。

実際に「道路→玄関→室内」を往復しながら、通りにくい場所はないかチェックしましょう。

使わない家族用玄関

比較的来客の多い家だったので、家族用玄関を作りました。
毎回、靴をならべたり片付けの手間を少なくしたかった為ですが、思った以上に使わないスペースになってしまいました。
今では物置の様になってしまいました。(20代男性)

大きな一戸建てだと、来客用玄関とは別に、家族用の小さな玄関が作られているケースが多いですが、実際にはどちらか一方の玄関しか使わないケースがほとんどではないでしょうか。

店舗並みに来客が多かったり、完全独立タイプの二世帯住宅の場合は2つの玄関を作る必要がありますが、普通の家庭であれば、玄関を別々にするメリットよりも、デメリットのほうが多いように思えます。

その分、メイン玄関を広くして収納を充実させたほうが、バリアフリー対応時なども拡張性も高くなります。

窮屈な玄関スロープ

玄関を車イス仕様のバリアフリーにしました。玄関から入った上がり口の半分はそのまま残して半分だけスロープにしたのですが、お客さんが来るたびにスロープとそのまま残した上がり口のちょっとした角で皆さんがつまずきます。
スロープのところは色も変えたのですがどうしてもつまずきます。お年を召した方は危うく全身で転び骨折するところでした。たまたま抑えて抑えた方が尻もちをついてお年寄りは無事でしたが、これはちょっとよくないリフォームだと思います。(40代女性)

車椅子で段差を上がれるように、スロープを設置するケースがありますが、使いやすいスロープを作るためには、ある程度の広さを必要とします。

スロープ部分と階段状の部分には、微妙な段差ができてしまうので、つまづきやすい箇所にもなってしまいます。

窮屈なスロープはけっこう危険なんです。

十分な広さがあれば、スロープを手すりで仕切るなどをした方が良いかもしれません。

広さによっては、昇降リフトで対応したり、玄関自体を広げるリフォームを検討したほうが良いケースもあります。

外観と調和しない玄関ドア

玄関ドアを付け替えました以前は横にスライドする俗にゆうガラガラドアでしたが、洋風なドアに付け替えました。もともと純和風な玄関だったので浮いてしまっています。(30代女性)

玄関ドアを最新のものに変え、ドアだけならと思って良いものを選んだが、他の部分と雰囲気が違いすぎて、今度は、外壁を玄関ドアに合わせてリフォームすることになった。最初から外壁との調和を考えて選べばよかった。(50代男性)

玄関ドアは、色々な種類・デザインが用意されていますが、最新の物はやはりモダンな印象を受けます。

そのため建物自体が古い場合、玄関ドアだけを取り替えると「とってつけた」ような玄関になってしまうことがあります。

もともと外壁は定期的なリフォームが必要な部分でもあるので、外壁リフォームと一緒に玄関ドアのリフォームも行うと、外観全体をバランスよくまとめやすいですね。

シューズボックスの通気性

中古マンションの玄関の靴箱の扉をリフォームをしました。本箱を増量して、靴箱と同じ材質の扉で玄関に本棚を作りました。
もっと通気のいい材質で作ればよかったです。通気がいいほうが、靴が傷みにくいのだそうです。分厚い、通気の悪い材質で作ってしまったことが失敗でした。(20代女性)

収納量ばかりが重視されがちなシューズボックス(下駄箱)ですが、素材はかなり重要です。

1日靴を履いている間に、足はコップ一杯分の汗をかくと言われ、靴の中には湿気が溜まっています。

さらに靴の内側にも、外側にも、多くの汚れが付着しています。

帰宅して、そのままシューズボックスに靴を入れた場合、湿気によるダメージはもちろん、嫌な臭いはカビの原因にもなるのです。

通気性のよい素材で製作したり、部分的にルーパーをつけるなどの工夫をするようにしましょう。

壁の下地不足

下地を入れなかった玄関の壁にも帽子掛けなどを作りたくなり、下地をいれておけば良かったと後悔しました。(20代女性)

壁の下地は、棚や壁掛け収納を追加する場合にも、バリアフリー化で手すりをつけるためにも必要です。

コンセントや下地は、必要そうな場所には、できるだけ入れておくのが鉄則ですね。

汚れの目立つ色使い

玄関収納の材質が汚れが付きやすく、床を白にしたのですが、汚れが目立ち安く掃除が大変になりました。見た目、仕上がりは満足しているのですが、材質や色の違いで掃除がこんなにも大変になるのかと反省しました。(40代女性)

玄関は土やホコリなど、家の外の汚れがたまりやすい場所です。

特に土間部分は、あまり白っぽい色だと、かなり汚れが目立ちます。雨の日など悲惨ですね。

かといって、ダーク系の色合いだと、いわゆる「暗い玄関」になってしまいます。

茶色など、中間的なの明るさの色合いにするか、大理石模様や木目模様などで、汚れがマスキングされるようなものを選ぶと、それほそ汚れが気にならず、掃除が楽になります。

まとめ:玄関は家の顔?

「玄関は家の顔」と言われます。

「門構え」は「面構え」という考え方もあります。

でも、一度考えてほしいのは、

「どこからどこまでが”玄関”なのか?」

ということです。

たとえばメーカー製の玄関ドアには何種類もの外装デザインが用意されていることからも、多くの人は玄関=玄関ドアというイメージが強いように感じます。

私の答えは少し異なっていて、玄関=家の第一印象です。

家の第一印象とは、家の外から家の内に入る動作全体の印象です。

つまり、道路から敷地に入り、玄関ドアを開け、靴を脱ぎ、室内に上がるところまでが『玄関』だと考えています。

その中で玄関ドアのデザインが第一印象に占める割合は、せいぜい20%程度ではないでしょうか。

むしろ外観とのバランス、素材・色使いやニッチなど、室内の見せ方が重要でしょう。

玄関リフォームの前に、家の外⇔家の中を何度も往復して見てください。

その中で、不便さや不自然さ、直すべきポイントが見えてくることもあります。

人の顔でも、目が大きい人、鼻が高い人だからといって美人・イケメンというわけではありませんよね。

全体のバランスが自然に整っていることが、何よりも重要です。

家の顔である玄関も同じですよ!